【No.329】意思疎通
上下関係には見えない壁が立ちはだかるのが常ですが、その壁の名は「権限」です。
たとえ上の人間が権限を振りかざさず、意識すらしていないとしても、下の人間から見れば壁はあります。なぜなら、多かれ少
なかれ、上の人間は自分の処遇を変えられる力を持っているからです。
ということは、権限のない社員が失敗を恐れず、積極的に、伸び伸びと主体的に動くためには、自分の処遇を自由にできる立
場の人間の意図・誠実さを知っておかなければなりません。
そうでなければ、万が一、よかれと思って行ったことがミスにつながった場合、行き場を失うかもしれません。そんな危険はだれ
だって避けたいはずです。一方、上の人間からすれば、仕事の責任を取るのは自分なのだから、信頼できない人に仕事を任
せるのは怖いことです。相手を知らなければ権限委譲もできません。
こうしたジレンマを除く唯一の方法が、意思疎通(コミュニケーション)です。
意思疎通はどちらか一方のためではなく、双方のために欠かせないものだと思います。
意思疎通が活発な企業には、疑心暗鬼な空気はありません。成功企業には笑顔が多く、自分の居場所を見つけた喜びの輪
があちこちに見られます。居心地のよい明るい空気がそこにあります。
こうした環境の中で生まれるサービスや優しさが顧客の心を動かすのだと思います。
